NC機による低付加価値商品の加工事例


下記の画像は簡単なタップ加工の事例、左側が加工前、右側が加工後。Φ9.4の穴が開
いたワークを面取りカッター(普通のスポットドリル)で面取り加工して、M10×P1.25のタ
ップを通すだけの加工。

汎用機の場合  一次工程で面取りをして、二次工程でタップ加工、汎用機の場合タップ加工
は一個一個油を付けながら加工する、しかも加工後にネジ部のキリコを除去して全数ゲージ
検査する必要がある(この商品の場合全数旧JIS2級を満足していなければならない)。
加工数は,検査、キリコ除去込みで30個/h


NC機の場合  加工は一次工程も二次工程もない、1チャックで加工終了だ、水溶性の切削
油剤をかけながら加工するためキリコは殆ど残らないが念のため機械が加工している間にエ
アブローでキリコ除去をする、同期タップのため高精度のネジができるため、初めの1個と最後
の1個だけ検査すればよい。(加工条件は面取りカッターが 、2500回転 送りはF0.1
タップは850回転 送り1.25)  
加工数は,検査、キリコ除去込みで150個/h


以上の数字を見ればNC機の威力は一目瞭然だ、これでもまだ「高付加価値商品はNC機で、
低付加価値商品は汎用機で加工する」と言うなら、お好きなように。
(日本国憲法 基本的人権の尊重)



下の写真はNC機に工具を取り付けた写真
 NC機に取り付けたタップの画像 
NC機に取り付けた面取りカッター


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